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2006年11月 1日 (水)

最後のアナログプレーヤー

レコードプレーヤーを使い始め、雑誌を読んでいるうちに少し知恵がつきました。
プレーヤーの問題点としては、トラッキングエラーとカートリッジとアームの組み合わせから起こる低域共振です。
水平トラッキングエラーはリニアトラッキングプレーヤーによりある程度解決、垂直トラッキングエラーも存在していたはずですが、殆ど雑誌等でも触れられた事はありませんでした(多分、カートリッジを取り付けレコードに針を下ろしたとき水平になっていれば良しとしたのでしょう)
505fig15 イメージを捜してきましたが、アームの質量とカートリッジのコンプライアンスによってかなり大きな低域共振がレコード再生中に発生しています。
組み合わせにもよりますが、10Hz内外、ピークレベルで10db前後発生しています。
この状態では、レコードのそりを信号として拾い上げウーファーがフラフラ動いているのが確認できます。
レコードのそりが酷いと針飛びを起したりします。
ウーファーのフラフラはサブソニックフィルターを入れる事で回避出来ますが、トレース不能を回避することは通常のトーンアームでは中々実現できませんでした。
CDの時代になると共振の問題から開放されてウーファーがユラユラ動く現象はなくなりましたね。
これらの問題を解決したと思われる物が発売されたので、CDの時代が来るのは間違いないと思いつつ記念のつもりで買ったのがソニーのPS-X800です。

キャッチコピーも見つけました。
Psx800_1 PS-X800の最大の特徴は,上記のようにアーム部にありました。ソニー独自の電子制御アーム「バイオトレーサー」 をリニアトラッキング方式に組み合わせたという技術的に非常に特徴的で画期的なモデルでした。 ソニー自慢の「バイオトレーサー」は,1000分の1秒の間に数百の論理判断を行うマイクロコンピューターと,速度およ び位置検出センサー,リニアモーターによって全ての動作を電子的にコントロールする高精度な電子制御アームでした。
「バイオトレーサー」の大きな特徴は操作性と音質の両立を目指したアームの制御を高度に行っていることにありました。
「バイオトレーサー」により,どんなカートリッジを使用しても低域共振のピークを3dB以内に抑えることができ,クロストー クも改善されるという従来のオイルダンプアーム的な働きをしていました。そのうえに,リードイン,リターン,リピートといっ たアームのオート動作の制御,コントロールボタンによるマニュアルアーム並の自在なキューイング(アームの位置調整) が可能となっていました。アームの位置はボタンの操作で約0.5mmの微調整も可能でした。さらに,電子式の針圧調 整とインサイドフォースキャンセラーを装備していたため,レコード演奏中でも針圧調整が可能でした。

アナログ全盛時代には如何にメカニズムを正確に動かすかが性能の決め手になっていました。自分もこのプレーヤーを使うようになってウーファーの挙動が大人しくなったのを憶えています。このマシンは思い出の品として手放すつもりはなかったのですが、アームの動きが悪くなりサービスに出したところ、部品がなく修理不能と言われ、そのまま廃棄処分となりました、メカフェチなら堪えられないマシンですね。
現在では前衛的なデザインをした輸入レコードプレーヤーが販売されていますが、低域共振の問題などには全く未対応です、結構良いお値段ですがありがたがって使う人の気が知れません。
アナログレコードの音が良いと言う意見は、多分低域共振で揺すられた少し緩めな低音感とカートリッジの高域の色づけ(ダンプしてはいるが高域共振もある)などが好ましい音色として受け止められていると想像しています。

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コメント

最近ソニーのフロントローディング、バイオトレーサー&リニアトラッキングの薄型プレーヤー動作品を入手。プログラム選曲がないのが気にいって(壊れるから)。アンプはパワーにWE350Bの管球。その音に驚き。言われる通りでただ物量はばかばかしい。80年代は充実していました。またレコードにこれほどの情報が入っていたとは改めて認識しました。MP3のような圧縮音源でしか聴かない若者はアナログと生に接してもらいたいものです。

投稿: draco | 2020年6月12日 (金) 17時49分

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